カタパルト --- 1
六角レンチを複製してベースを作成。 この画像のものは後の加工を考えて、中心に真鍮パイプを通していますが、結局、実際に使用したものは ムクのレジンです。
機体とカタパルトのサイズは、描かれる度に比率が違うため、当初、戦艦大和のカタパルトを サイズの参考に考えました。大和のカタパルトは約20m、コスモ・ゼロ本体の全長は設定では17.4m。 今回製作したコスモ・ゼロは全長にして44mmなので、縮尺上カタパルトは50mmなのですが、 それでは短い感じがします。そこで滑走部分だけで50mm、 先端の突起と、後部の機体引きつけ用フック部分は別ということにしました。
製作中の部品。台座となるグレーの円筒は流用部品(多分戦車のエンジンの部品)。 後はプラ板・プラ棒で製作。
パテ盛り・削りばっかりやってると、こういう工作は結構楽しいですね。
左下の和式便器みたいなのは、機体を格納庫のエレベータからカタパルトに載せるための“什器”で、 実際に作中に描かれていたものをベースにつくってみたのですが、今一ピンと来ないので、 後述のものにかえています。
ヤマトのカタパルトの仕組みは不明です。
例えば現用空母のもののように、機体にフックをかけて、パチンコのように射出するタイプなのか、 あるいは戦艦大和が搭載していたようなタイプ、つまり機体を載せた台車が カタパルトを滑走して水上機を射出するようなものなのか、それとも本来、 「射出」にはさして意味のない無重力の宇宙空間用ということで、あれは形だけのものなのか・・・。
いずれにしても作中、カタパルト上のコスモ・ゼロは前輪を出しているようです。 しかし台車がないと、腹面の垂直尾翼(収納状態)をカタパルトにこすりつけながら発進することに なってしまうので、今回は独自の解釈として、
 ・台車には垂直尾翼を載せるためのスタンドがある。
 ・台車がカタパルト上を滑走して、コスモ・ゼロを押し出す。
 ということにしました。
そこでカタパルトに“それっぽい”流用エッチングパーツを貼って尾翼台にしました。
コスモ・ゼロはカタパルトから取り外して飛行状態も再現したかったので、 この台には垂直尾翼(収納状態)を接着し、コスモ・ゼロ本体は尾翼と前輪に取り付けた固定用の棒に 「差し込むだけ」にしています。
これにより前述の「便座」は、廃棄(あれはエレベータ側の装置らしいので、なくて当然かも)。